エンジニアのチーム派遣(ユニット派遣)とは?一般派遣やSESとの違い・活用メリットを徹底解説

エンジニアの「チーム派遣(ユニット派遣)」とは、プロジェクト単位で複数名のエンジニアを一つのチームとして企業に派遣する契約形態です。従来のSESや個人派遣と異なり、組織として機能するエンジニアチームが派遣されるため、業務効率や開発スピードの向上、プロジェクト成功率の底上げに貢献します。特に、IT人材不足が深刻化するなか、即戦力のある開発チームを短期間で確保できる手段として注目が集まっています。

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エンジニアのチーム派遣が注目される理由

ビジネスのデジタル化が加速する中で、企業はより迅速かつ柔軟に開発体制を構築する必要があります。しかしながら、正社員によるエンジニア採用には時間もコストもかかります。こうした背景からエンジニアの「チーム派遣(ユニット派遣)」という手法が再注目されています。導入初日から即戦力として機能するため、組織立ち上げにかかるリードタイムを大幅に短縮できます。

また、チーム単位で責任を持って業務にあたるため、クライアント側の管理負担を軽減しつつ、高品質な成果物が期待できます。特に、継続的なプロジェクトや一定規模以上のエンジニア派遣が必要なケースでは、チーム派遣の活用が有効です。マネジメントレイヤーの多忙さを考えると、組織作りから外注できる点は非常に魅力的です。

チーム派遣(ユニット派遣)の仕組みとは?一般派遣やSESとの違い

チーム派遣は、あらかじめ役割分担が決まった複数名のエンジニアチームを、まとまりのある単位で派遣する仕組みです。リーダーを中心に業務を進め、プロジェクトの要件に応じて柔軟に対応可能です。

一般派遣(派遣契約)との違い

派遣契約における一般派遣では、必要なスキルを持つエンジニアを1名単位で派遣し、業務を遂行します。指揮命令系統発注元(クライアント)にあります。しかし、個人ごとの対応では、業務の全体最適が難しく、進捗管理やタスクの分担はクライアントに負担がかかります。一方でチーム派遣では、管理部分と組織作りの部分を一定任せることができるため、情報共有や進行管理が効率的に進みます。派遣元のチームリーダーがタスクを調整し、全体の進行を管理するため、業務の属人化を防ぎやすいのもメリットです。

SES・ラボ開発との違い

SES(準委任契約)においては、派遣元が管理監督者を立て、指示はその責任者がエンジニアに対して行う形となります。従いまして、原則チームでの派遣となります。
発注元(クライアント)はエンジニアに対して直接的な業務指示を出すことはできず、業務遂行の管理責任もクライアント側にはありません。

また、ラボ開発もSESと同じく準委任契約に基づいており派遣元の指揮命令のもとで業務を遂行します。発注側の企業に常駐し開発を行うSESと違い、ラボ開発では受注側の企業で開発を行う部分に違いがあります。(※企業によっては、常駐型ラボの場合もあります。)長期にわたり、リソースを上下に変動しながら開発を進めていくようなアジャイル開発においてはラボ契約でチームを組成するメリットがあると考えられます。

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他の契約形態との比較

チーム派遣は、派遣されたエンジニアがチームとして連携し、リーダーを中心にプロジェクト管理を行います。チーム派遣の中で「派遣契約」と「SES契約」といった契約体系の違いによって、指揮命令系統やチーム体制が変化します。

契約形態指揮命令系統チーム体制メリットデメリット
一般派遣
(派遣契約)
クライアント基本的に単独マネジメントの意向を直接反映できるマネジメント負荷がクライアントに集中
ラボ契約
(準委任契約)
派遣元複数名チームアジャイル開発に柔軟に対応可能立ち上げ初期に工数がかかる
チーム派遣
(派遣契約)
派遣元複数名チーム指揮命令権を持ちながら、マネジメント部分を一定任せられる指示管理の手間がかかる
チーム派遣
(SES・準委任契約)
派遣元(チームリーダー)複数名チームマネジメント部分を大幅に任せることができるエンジニアに対して直接的な指揮命令権がない

責任の範囲については、チーム派遣では契約内容によって異なります。請負のように成果物の納品責任が発生する場合と、SES契約のように業務の遂行に責任が発生する場合があるため、契約書に書かれた内容によって変化する点に注意が必要です。請負契約との違いも抑えておくことをおすすめします。

請負・外注・委託の違いなどはこちら!
エンジニアに業務を外注するメリットは?注意点と探し方も解説

エンジニアのチーム派遣のメリットは?

メリット①業務管理の効率化

チーム派遣では、各メンバーが役割分担のもと動くため、進捗状況の可視化やリスク管理がしやすくなります。リーダーが窓口となることで、クライアント側のマネジメント工数を大幅に軽減できます。

メリット②企業の負担軽減

進捗管理や技術的サポートはチーム内で完結するため、クライアント企業は最小限のコミュニケーションでプロジェクトを進められます。特に人材が不足しているミドルマネジメント層のエンジニア採用のコストや育成時間も不要な点が魅力です。

メリット③プロジェクト成功率の向上

連携力の高いチームは課題への対応が早く、結果として高品質なシステムを短期間でリリースできます。知識やノウハウの共有も促進され、開発体制のスキルアップにも寄与します。

エンジニアのチーム派遣のデメリットは?

デメリット①コスト面の考慮が必要

エンジニアをチームで揃えるため、単価は高くなる傾向にあります。長期のプロジェクトや安定したアウトプットが求められる場合は費用対効果を十分に検討する必要があります。

デメリット②適切な業務範囲の設定が必要

チームで活動する分、タスクや目標の設定が曖昧だと成果物の品質に影響が出ます。導入前には要件定義を明確にし、関係者間での認識を揃える必要があります。

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チーム派遣での開発に向いている案件とは?

チーム派遣は、リーダーを含む複数人のエンジニアを一体のチームとして派遣する契約形態です。単なる人員補充ではなく、プロジェクトの一部を任せられる体制として、多くのIT企業に導入されています。特に以下のような案件に適しています。

  • 中規模以上のプロジェクト
    個人では分散しがちな業務を、まとまった体制で一貫して遂行できます。
  • アジャイルやスクラム開発の現場
    朝会やレビューなど、日常的なチームコミュニケーションが必要なプロジェクトと親和性が高いです。
  • 継続的な保守・運用が必要な業務
    フェーズごとにチーム構成を柔軟に調整しやすく、長期運用に適しています。
  • 要件やスコープが変化しやすいプロジェクト
    フレキシブルな体制で変化に対応できる点が大きな強みです。

このように、チーム派遣は「継続性」「柔軟性」「即戦力」を重視した案件において、その力を最大限に発揮します。単なる人員補填ではなく、プロジェクトを共に進める“伴走パートナー”として導入を検討する企業が増えています。

エンジニア派遣の活用方法と選び方

必要なスキルと人材の選定ポイント

エンジニアのチーム派遣を活用するには、プロジェクトに必要なスキルや技術を明確にすることが第一歩です。たとえば、特定の開発言語やフレームワーク、業界特有の知識が求められる場合は、その要件を具体的に伝える必要があります。

また、技術力だけでなく、コミュニケーション能力や課題解決力といったソフトスキルも重視されます。特にチームでの連携が重要な現場では、柔軟な対応力を持つ人材がプロジェクト成功の鍵を握ります。

過去のプロジェクト経験や実績も選定の参考になります。スキルシートの確認だけでなく、面談やヒアリングを通じて、自社とのマッチ度をしっかり見極めることが大切です。

効率的なチーム構築の進め方

効率的なチーム派遣の活用には、メンバーそれぞれの役割分担と、明確なリーダーの配置が重要です。チームリーダーが進捗管理や方針の共有を担うことで、全体の動きがスムーズになります。各メンバーには、それぞれの専門性や得意分野を活かせるポジションを割り当てることで、パフォーマンスが最大化されます。役割がはっきりしていることで、無駄のない開発体制が整います。

さらに、定期的なミーティングや情報共有ツールの活用により、チーム全体の一体感が強まり、プロジェクトに対する責任感やモチベーションも向上します。こうした工夫が、成果につながる強いチームづくりの鍵となります。

チーム派遣導入の第一歩

導入前に確認したい課題

エンジニアのチーム派遣を導入する際には、事前に自社の課題やニーズを整理しておくことが重要です。たとえば「社内に特定スキルの人材がいない」「短期間で開発体制を整えたい」といった状況に、本当にチーム派遣がマッチするのかを見極める必要があります。また、任せたい業務の内容や範囲を明確にすることで、派遣チームとのすれ違いを防げます。加えて、KPIや成果の評価基準を決めておくことで、プロジェクトの目的がより共有しやすくなります。

契約形態の選定も大切なポイントです。準委任契約請負契約では責任の所在や業務管理の仕組みが異なるため、契約内容に応じた役割分担を明確にしておくことが欠かせません。

さらに、外部チームが社内情報にアクセスする場合は、セキュリティ体制やコミュニケーション方法についても事前に整備しておくと、安心してスムーズに導入できます。

信頼できる派遣会社の選び方

実績、在籍エンジニアの質、契約形態の柔軟性などをもとに選定することが重要です。単なる人材の紹介ではなく、課題解決型の提案をしてくれるパートナーを選びましょう。

チーム派遣は、単なる人数の補填ではなく、エンジニア採用戦略の一環として、柔軟で強力な手段となり得ます。自社に合った導入方法を見つけ、継続的な開発力の強化につなげていくことが求められます。

エンジニアの人材不足の昨今、優秀なエンジニアの需要は高まっており、採用担当者は応募者のスキルや特性、また適した契約体系を見極める必要があります。チーム派遣やSES契約の情報を参考に、自社に必要なスキルを持ったエンジニアを獲得していきましょう。

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